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ジムのセット間にスマホを見る人と、天井を見る人の差は、半年後の経営判断に出る

ジムでベンチプレスのセットを終えた直後、多くの人がスマホを手に取ります。チャット、SNS、ニュース。一方で、ベンチに横たわったまま天井を見つめ、ただ呼吸を整える人もいます。トレーニングの効果という観点では微差に見えるこの行動の違いが、半年後の事業判断速度に意外と大きく影響していると、私は指導現場と経営者の観察を通じて感じています。

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インターバルとは「回復」ではなく「再構築」の時間である

セット間の休憩は、単に息を整えるための時間ではありません。神経系の興奮を一度しずめ、次の動作に向けて筋出力を再構築する、極めて能動的な準備フェーズです。

ここで外部情報を入れると何が起きるか。視覚と聴覚から大量の情報が流入し、脳は処理タスクに切り替わります。結果として、次のセットに向けた集中の立ち上がりが鈍くなる傾向が観察されています。重量が伸びない人ほど、インターバル中にスマホを触っている、というのは指導現場での共通体感です。

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経営者の一日にも、無数の「セット間」が存在する

会議と会議の間。タスクとタスクの間。メールを返した直後の数十秒。これらは構造的にジムのインターバルと同じです。直前の負荷から回復し、次の判断に向けて思考を再構築する時間と捉えられます。

ところが多くの経営者は、この間にSNSを開き、ニュースを流し読みし、Slackをチェックします。一見、生産的に見えるこの行動が、実は意思決定リソースを静かに削っていると考えられます。

意思決定は有限の資源です。心理学では「決定疲れ」として知られていますが、私はこれを筋グリコーゲンの消費に近いものとして理解しています。回復させずに使い続ければ、夕方には判断の質が落ち、重要な決断が翌日送りになります。

情報遮断の習慣が、半年後の判断速度を変える

ジムで天井を見て呼吸を整える人は、おそらく日常でも「何もしない数十秒」を確保することに抵抗がありません。この耐性こそが、経営における即断力の土台になっていると私は考えています。

判断が速い経営者は、情報を多く持っている人ではなく、自分の頭の中をクリアに保つ技術を持っている人です。逆に、常に何かの情報を入れていないと不安な状態は、筋肉に常に微弱な電流を流し続けているようなものです。本番で最大出力が出せません。

半年という時間軸を設定したのは、この差が複利で効くからです。一日に十数回あるインターバルで意思決定リソースを温存できる人と、削られ続ける人とでは、累積すると数百回分の判断キャパシティに差がつきます。

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次にジムへ行くとき、あるいは会議と会議の間、スマホに手を伸ばす前に一度試してみてください。ただ天井を見て、呼吸だけを数える数十秒を。この小さな情報遮断が、なぜ経営判断の質と速度に効くのか──そのメカニズムについては、noteでより深く構造化しています。

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