BODY × BIZ

「やる気が出ない日」を設計できる人だけが、事業を継続できる理由

「やる気が出ない日」を設計できる人だけが、事業を継続できる理由

指導現場で長くトレーニーを観察していて、ある共通点に気づきました。長く続く人ほど「絶好調の日のメニュー」よりも「やる気が出ない日のメニュー」を明確に持っているのです。これは事業継続にも驚くほど近い構造があると考えられます。今日はその設計思想について、冷静に分解してみたいと思います。

広告

上級者は「意思の弱い自分」を前提に設計している

初心者と上級者を分ける要素は、筋力でも知識でもなく、実は「自分への期待値の置き方」にあると私は考えています。

初心者ほど「毎回フルメニューをこなす自分」を前提に計画を立てます。一方、長く続けている上級者は違います。彼らは「眠い日」「気分が乗らない日」「仕事で疲弊した日」を必ず織り込み、その日専用の最低稼働メニューをあらかじめテンプレ化しているのです。

例えば「今日はスクワット3セットだけ」「ストレッチとプロテインだけで終了」といった具合に、判断を介在させない設計が用意されています。意思決定のコストを下げているのです。

広告

事業の継続率は「最低稼働日の質」で決まる

この構造は、AI起業や副業の継続率にもそのまま当てはまると感じています。

挫折する方の多くは、調子の良い日に高い目標を立て、調子の悪い日に「今日は何もできなかった」と自己評価を下げます。この振れ幅が積み重なると、ある日突然プロジェクト全体を放棄してしまう。指導現場でドロップアウトしていく方の典型的パターンと、ほぼ同じです。

逆に継続する経営者の方々を観察すると、「最悪の日でもこれだけはやる」というミニマム稼働の定義が明確です。SNSの投稿なら「3行のメモを残すだけ」、開発なら「リポジトリを開いてコミットログを眺めるだけ」。やる気ではなく、手続きで動いているのです。

モチベーション依存から抜けるための設計原則

私が実務で使っている設計原則を、簡潔に共有します。

第一に、最低稼働メニューは「15分以内で完了するもの」に限定すること。第二に、判断を一切挟まないこと。「何をやろうか」と考えた時点で、人間の脳はサボる口実を探し始めます。第三に、完了の定義を極端に低く置くこと。「PCを開いた=今日のノルマ達成」でも構いません。

これは怠惰の正当化ではなく、長期戦における体力配分の問題と捉えていただきたいのです。筋トレで毎日限界まで追い込めば、必ず故障します。事業も同じ構造を持っていると考えられます。

広告

あなたは「やる気が出ない日の自分」のために、どんなメニューを用意していますか。もし無意識に毎日フルパワーを前提に設計しているなら、それが継続を阻んでいる可能性があります。最低稼働日のテンプレ化について、より具体的な設計手順はnoteで深掘りしていますので、関心のある方はそちらをご覧ください。

メンバー限定の深掘り記事を読む →
月¥500 / フィジカル × 事業の実践記録、メンバーシップ限定で公開中