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ジム受付で「今日のメニュー」を即答できる人が、朝イチMTGも制する理由

指導現場で長年観察してきた中で、興味深い相関があります。ジムの受付で「今日は何をやりますか」と問われた瞬間、迷いなくメニューを答えられる会員と、ロッカーに向かいながら考え始める会員。前者は仕事でも意思決定が速い傾向にあり、後者は会議で議題が浮いたまま時間を浪費しやすい。たった3秒の差に見えますが、ここには再現性のある構造が隠れていると考えられます。

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「即答できる」とは、入館前に意思決定を終えている状態

誤解されやすいのですが、受付で即答できる人は、判断が速いわけではありません。正確には、判断をすでに終えている人です。

通勤電車の中、あるいは前夜のうちに「今日は下半身、スクワット5×5、補助種目はルーマニアンデッドリフトとレッグカール」と決め切っている。だからジムに着いた瞬間、実行フェーズに入れる。一方、迷う人は入館してから「胸か、背中か、それとも有酸素か」と考え始め、着替えながら、ストレッチをしながら、最初のマシンに座ってからも揺れています。

結果として、後者のトレーニング時間の前半30%は「決めるための時間」に消えていきます。

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朝イチMTGで起きていることも、まったく同じ構造です

9時開始の会議で、議題が紙に書かれているにもかかわらず、結論が出ないまま終わる。経営層の方々から相談を受けるとき、私が最初に確認するのはこの点です。

「その議題について、出席者は会議室に入る前に自分の結論を持っていましたか」

多くの場合、答えは「ノー」です。会議室に着いてから資料を読み、議論しながら考え始める。これはジムに着いてからメニューを考えるのと同じ構造であり、思考の準備工程をその場に持ち込んでしまっている状態と言えます。

即決できる経営者は、会議室に入る3秒前──エレベーターを降りた瞬間には、自分の仮の結論をすでに持っています。会議は、その結論を検証し修正する場として機能させている。

鍛えるべきは「事前に決めきる筋力」

これは性格や才能の問題ではなく、習慣として鍛えられるものだと考えています。トレーニングと同じく、負荷をかけて反復することで強化される類の能力です。

具体的には、移動時間や前日夜の5分を「決定の時間」として割り当てる。今日のジムメニュー、明日の会議での自分の立場、来週の意思決定の方向性。完璧でなくていい、仮の答えで構わない。ただし、現場に入る前に一度言語化する。

この習慣を持つ人は、現場で迷わない。迷わないから、エネルギーを実行と検証に回せる。AI起業の現場でも、同じ原則が効いていると私自身、日々実感しています。

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あなたは今朝、出社する前に「今日決めるべきこと」の仮の答えを、何個用意できていたでしょうか。もし「ゼロ」だったとすれば、それは能力ではなく、準備工程の設計の問題かもしれません。この「事前決定の習慣化」をどう業務に組み込むかについては、noteで具体的な設計方法を掘り下げています。

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