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プレートを外す順番で分かる、半年後の損切り力

プレートを外す順番で分かる、半年後の損切り力

ジムでバーベルから最後のプレートを外すとき、あなたはどちらから手をつけるでしょうか。軽い方からか、重い方からか。些細な動作に見えますが、指導現場で観察された傾向では、この初手の選び方と、半年後にビジネスで撤退判断を的確に下せるかどうかには、静かな相関があるように思われます。

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「片付けの初手」が示すもの

結論から言えば、正解は「重い方から外す」です。理由はシンプルで、軽い方から外すとバーが片側に大きく傾き、残った重量物が落下するリスクが跳ね上がるからです。安全マージンを確保するには、まず最も負荷の高いものから処理する必要があります。

ところが、実際のジムでは軽い方から外す人が少なくありません。目の前の「取りやすさ」「軽さ」に手が伸びるためです。心理的な負担が少ない方から片付けたい、という自然な傾向が働きます。

この行動は、ビジネスにおける「撤退判断の遅れ」と構造がよく似ていると考えられます。

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撤退判断で人が間違える構造

プロジェクトが傾き始めたとき、多くの経営者はまず「小さなコスト」から削り始めます。会食を減らす、備品を見直す、細かな外注を止める。心理的に着手しやすいからです。

しかし本当に判断すべきは、最も重い固定費、最も大きな人的リソース、あるいはプロジェクト本体の存続そのものです。軽いプレートから外すように周辺から手をつけている間に、バーは傾き、事業全体が崩落する。この構図は、指導現場で観察された「片付けが下手なトレーニー」の動作原理と、驚くほど重なります。

損切りのタイミングを外さない人は、無意識のうちに「一番重いものから処理する」という初手を身体で理解している、と私は考えています。

初手の設計を、日常動作から鍛える

意思決定の質は、会議室で突然生まれるものではありません。日々の小さな動作、たとえばプレートを外す順番、デスクの片付け方、メール返信の優先順位付けといった無数の「初手」の積み重ねの中で形成されていくと考えられます。

身体を鍛える人が挙上重量だけでなく「終わり方」まで設計するように、経営者もまた、始め方と同じくらい「畳み方の初手」を意識する価値があります。撤退は敗北ではなく、次の一手のための重量調整に近いものです。

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次にジムに行かれた際、最後のプレートをどちらから外すか、少しだけ意識してみてください。その一瞬の選択が、半年後の重要な判断と地続きになっている可能性があります。この「初手の設計論」について、より深い実務への落とし込みは note の記事で扱っています。

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